東禅寺角塔
指定文化財について
- 名称及び員数
- 東禅寺角塔(とうぜんじかくとう) 1基
- 指定年月日
- 昭和41年2月9日
- 区分
- 桐生市指定重要文化財(石造物)
- 所在地
- 群馬県桐生市川内町一丁目369
- 大きさ
高さ
幅 - 87センチメートル
上部1辺25センチメートル
底部1辺28センチメートル - 材質
- 凝灰岩
- 年代
- 延元3年・建武5年(1338)
注:建武5年までの元号を使用していたのは北朝の持明院統(光明天皇)。
- 公開状況
- 常時見学可能 東禅寺墓地東側奥
- 駐車場
- 東禅寺墓地駐車場を利用可
墓参等、寺院利用者の駐車場ですので時節ほか御配慮願います。 -
所有者情報
所在地
電話番号
-
臨済宗 瑞雲山 東禅寺
群馬県桐生市川内町一丁目369
0277-65-6472
東禅寺角塔は、群馬県桐生市川内町1丁目、吾妻山の西麓、東禅寺墓所内に存在する。
角塔は礎石上に西面して建つ四角柱で、やや先細りとなった上部は扁平な角錐状をなし、下に二条線を持つ。 四面に阿弥陀如来への帰依を表す「南無阿弥陀仏」の6文字が刻まれ、向かって左側面下部に「建武五年□月三日」と陰刻されている。以前は建武の下に干支、年号のほか六月もしくは七月と判読できたが現在は不明である。
指定文化財のほかに両脇に完形に近い角塔が2基、さらに外側に上部の断片が2基、背後にも文字の一部が判読できるものや同素材の石塊がいくつか置かれており、角塔群ともいえる。これらは墓地整備の際に現在地に寄せられたものらしく各々の当初の所在は不明である。
角塔は角塔婆または南無阿弥陀仏の六字名号(ろくじみょうごう)を刻むことから名号角塔婆とも称される。板碑と同じく一種の供養塔と考えられるが、その所在は群馬県内の桐生市川内町、太田市の一部にのみ分布し、年代も鎌倉時代から室町時代初期に限られる。
当時武士階級や庶民に広まっていた阿弥陀信仰の地域性を知る上で貴重である。
鎌倉以前の仏教が貴人や支配者層を対象としていたことに対し、法然をはじめとする鎌倉期の仏教は武士や一般の人を布教対象とし、多くの人たちが救いを求めて帰依した。 阿弥陀信仰の広まりとともに鎌倉時代中期以降に多く造られた板碑が関東地方でも見られるようになり、桐生市と太田市の一部では角柱の四面に南無阿弥陀仏の文字を刻んだ角塔に変化し造立されていったものと考えられる。 角塔婆に刻まれた南無阿弥陀仏の六文字は阿弥陀如来への帰依を表す文字で「六字名号」または、単に「名号」とも呼ばれている。
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このページに関するお問い合わせ
教育委員会教育部 文化財保護課
〒376-0043 群馬県桐生市小曾根町3番30号
電話:文化財保護係 0277-46-6467
埋蔵文化財係 0277-46-6468
ファクシミリ:0277-46-1109
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